あるきづき

これまで歩いてきた人生と、これから歩いていく人生で気づいたことを綴っていくブログ 〜ご飯と本と、時々、映画〜

願わくは

職場に、かわいそうな人がいる。

 

彼は毎日こう叫ぶ。

「俺を嫌う人間はいない!

    俺には人望がある!

    俺の言うことを聞かない奴はいない!

    だから俺は正しい!!」

 

ああ、なんてかわいそうな人なのでしょう。

本当は嫌われているのに。

人望なんて欠片もないのに。

気づいてないとは、なんと幸せで、なんと哀れなのでしょう。

 

"すぐに怒鳴る"

"都合が悪いとキレる"

"露骨に態度を変える"

"大袈裟な陰口を言う"

 

そんな人間に人望などあるのでしょうか?

そんな人間が嫌われていないことなどあるのでしょうか?

 

賢い人間はね、諦めるんですよ。対話を。

聡い人間はね、切るんですよ。繋がりを。

 

だからね、残るのは彼と同類の取り巻きだけ。

だからね、「彼を嫌う人間」がいない世界が出来上がるんですよ。

そこの世界の中心で、「人望溢れる王様」でいられるんですよ。

 

ああ、神様。

彼はきっと、幸せなのでしょうね。

幸せで、哀れで、どこまでも愚かなのでしょうね。

そしてそんな彼を嫌っているわたくしは、「彼の世界」では存在しえない人間なのでしょうね。

 

ええ、ええ、それでいいんです。

どうか神様、このまま、彼の世界とはわけ隔て続けてください。

願わくは、ただひとつ。

わたくしめの『幸せな人生』と、彼の『幸せな人生』とが、二度と交わることがありませんように。

 

【要約】

「誠に遺憾ではありますが大変不快ですので二度とそのツラ拝まなくていいように取り急ぎくたばってください」と鼻っ柱に拳をめり込ませながら言い放ちたかったですが、我慢しました。えらい。えらいよ、自分。

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