あるきづき

これまで歩いてきた人生と、これから歩いていく人生で気づいたことを綴っていくブログ 〜ご飯と本と、時々、映画〜

正直者の大うつけ

ねえ、知ってる?

馬鹿につける薬はないんだって。

馬鹿は死んでも治らないんだって。

 

ところで、

「正直者が馬鹿を見る」って諺あるじゃないですか。

この時の『馬鹿』は、「割を食う」的な意味なんですよね。

 

ただ、最近ふと気づいたんですが、実は文章そのままな「馬鹿な人を見てしまう」って意味も含まれてるんじゃないかって思うんですよね。

 

正直者は真面目だから、『馬鹿な人=小賢しい人』が目についてしまう。

正直者は規律を重視するから、『馬鹿な人=狡賢い人』が目についてしまう。

見ようとしていなくても、目についてしまう。

 

正直者じゃなくても気づくかもしれない。目につくかもしれない。

でも、正直者じゃなければ目を瞑ってしまうかもしれない。見なかったことにするかもしれない。

 

けれど正直者は、そこで動いてしまう。

だって、『正直者』だから。

気づけた事実に目を瞑るのは、『嘘』だから。『正直』じゃないから。

 

だからさ、結果的に、

「馬鹿を見ているのは正直者だけ」=「正直者が馬鹿を見る」んでしょうね。

 

それはまあなんとも「馬鹿馬鹿しい」ことじゃないですか。「馬鹿正直」すぎじゃないですか。

 

それならね、もっと別の『バカ』見ていきましょうよ。

他人の言動なんか気にせず自分の好きなことに没頭して、楽しそうに笑っていて、それでもって何故か見ている周りも幸せにさせられてしまう『バカ』の方を見ていきましょうよ。

 

「踊る阿呆に 見る阿呆」と似たようなもんですよ。

「下品な馬鹿より 品あるバカ 同じ『ばか』なら見ていて楽しいバカ」ですよ。

 

どうせなら『馬鹿正直』じゃなく、『バカ正直』になりましょうよ。

「他人の言動の善悪」に気がついても、「正そう」としなくていいんですよ。

それは『正義の味方』にでも任せておけばいいんですよ。『正直』と『正義』は、違うんですよ。

 

他人の決めたルールに『馬鹿正直』に生きるんじゃなくて、自分の気持ちに『バカ正直』に生きていきましょうよ。

 

だって、

バカにつける薬はないんですから。

バカは死んでも治らないんですから。

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