あるきづき

これまで歩いてきた人生と、これから歩いていく人生で気づいたことを綴っていくブログ 〜ご飯と本と、時々、映画〜

嘆いて 喚いて 目が覚めた

不思議な夢を見た。

 

とても悲しいことが起きて、

「ああ、自分のせいだ。あの時ああしていればよかった。悲しい。全部自分のせいだ」

と夢の中の自分は嘆いていた。

すると隣にいた人が、

「いいや、これは私のせいだ。私が気づけていれば防げたのに。私のせいだ」

と嘆き出した。

「そんなことはない、これは自分が悪いのだ、あなたのせいではないから嘆かないでくれ」と諭していると、反対隣の人が、

「いやいや、これは僕のせいだ。僕が判断を間違えたんだ。これから出る結果もきっと悪いはずだ。僕のせいだ」

と嘆き出した。

「そんなことはない、これは自分の問題だ、あなたは気にしないでくれ、嘆かないでくれ」と諭すが、聞き入れてはくれない。

 

そうやって延々と「自分のせいだ」「いや、私のせいだ」「いやいや、僕のせいだ」とやっているうちに苛々し、とうとうブチ切れた。

 

「これは自分のせいだ!だからこんなに悲しいんだ!あなた達より辛いんだ!だからあなた達が嘆く資格はない!!」

 

そこで、目が覚めた。

 

目が覚めて、気づいた。

嘆くのは、辛いからじゃない。

『あなた達より辛いんだから優しくして』という要求だ。

全てを自分のせいするのは、優しさを独り占めしたいだけだった。

 

ああ、なんて自己中心的だったんだろう。

『自分の責任だ』なんて自己犠牲を払っているようで実は、承認欲求をこじらせてただけだなんて、恥ずかしいにも程がある。

 

 なんでもかんでも他人や世間のせいにするのも良くないけれど、自分以外の責任まで奪って「悲しい、辛い」と嘆くのも、健全ではないのかもしれませんね。

ありのままの事実をそのまま受け取れるようになりたいものです。

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