読了記録 その24
『という、はなし』
(文:吉田篤弘、絵:フジモトマサル / ちくま文庫 / 800円 / 2016年12月10日発行)
⭐️⭐️⭐️⭐️
「あとはよろしく」と渡された絵に物語をつける…という、はなし。
穂村さんの『にょっ記』の表紙絵の人だ〜!と表紙買い。
シロクマだけでなく、いろんな動物がいろんな場所で読書しているイラストが挿絵のように短編綴られているのだが、実際は、絵が先。
フジモトさんがポストに入れてくれた絵を元に、吉田さんが想像を膨らませて物語を紡ぎ出す。
不思議なお話も多いのだが、絵にはぴったり合っている不思議。読書に集中している動物たちの姿をこっそり見ているアングルで、なんだかくすぐったい気持ちになる。
読み終えたら絶対、本好きに悪い奴はいないな〜と思えるよ。という、はなし。
【好きなお話】
・読者への回復 ※本を読んでいる時は、まんな平等
・何ひとつ変わらない空 ※シロクマとアンテナがね、すごくいい
・影の休日 ※〈影〉、イイ奴だよ…