あるきづき

これまで歩いてきた人生と、これから歩いていく人生で気づいたことを綴っていくブログ 〜ご飯と本と、時々、映画〜

テレビと映画とミニマリズム①

テレビを手放してから2年はたっただろうか。

想像していたよりも不便ではなくて、想像以上に快適だ。

惰性で時間を奪われることがなくなり、情報の濁流にのまれることがなくなり、心穏やかに過ごせるようになった。

そしてなにより、「いま、この瞬間」に対する集中力が上がった。

 

元々あまりテレビは見なかった。CMで意識が分断されるのも、結論を引っ張ることでこちらの時間を奪われるのが嫌いだった。だから、見たい番組は録画して、倍速再生していた。

 

その影響だったのだろう。

ある時ふいに、頭の中で「巻き戻しボタン」を探している自分がいるのに気づいた。

面と向かって話している人の言葉が聞きとれなかった瞬間、「巻き戻し」と無意識に思っていることに気がついた。

 

ああ、まずいな、と思った。

相手に失礼なだけではない。人として「今」を生きていないのは、大問題だと思った。

 

だから、テレビを手放すことにした。