えいがかんそう 【ターシャ・テューダー 静かな水の物語】
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
アメリカの絵本作家ターシャ・テューダーの花に囲まれた美しい人生を見せてもらう映画。
絵本も本人も知らなかったのだが、ターシャが作り上げた庭や描く絵、そして彼女自身もとても素敵で、一気に虜になってしまった。
90歳を超えてもなお自分の手と足で庭を手入れする姿がとても美しく感じたのはきっと、何一つ無理をしていないからだと思う。
嫌々するのではなく、自分の好きなことを自分の出来る範囲で好きなようにやり、自分で出来ないことは素直に人の力を借りて感謝する。その姿が、美しく見えた。
中盤から出てくる孫の嫁エイミーが、ターシャと共に過ごすうちにどんどん素敵な雰囲気が増していくように感じていたのだが、エンディングでその集大成を見られて思わず涙が溢れた。
ターシャが生きてきた歴史を途切れさせることなく繋いく姿が新たな物語の始まりのようで嬉しかった。
いつも通り記憶が曖昧だが、エイミーがターシャについて語った言葉も覚えておきたい。
「人生は選択の繰り返し。ターシャはそのひとつひとつの選択肢と真剣に向き合ってきた。だから今の彼女の人生は素晴らしいの」