あるきづき

これまで歩いてきた人生と、これから歩いていく人生で気づいたことを綴っていくブログ 〜ご飯と本と、時々、映画〜

読了記録 その8

『経理部は見ている。』
(楠木新 / 日本経済新聞出版社 / 850円 / 2016年9月8日発行)

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⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

あらゆる会社員に読んで貰いたい一冊。

 

経理関係者は「あるある、あるある!」と頷きっぱなしだろうし、営業部を始めとする精算者側はドキッとすること間違いなし。

 

初っ端から「グズ・手抜き・酒飲み・インチキ」と強いワードが出てくるが、読み進めるうちに「そりゃそんな言葉も出てきますな!」と同意せざるを得なくなる。

せこい技から大胆すぎる技まで、あらゆる知恵を絞って経理部を欺いて私腹を肥やそうとする登場人物が目白押しで、呆れてものも言えないどころか、滑稽で笑えてくる。

 

経理関係者とまわし読みした際には、「どこの会社でも起きてるんですね!」「うちはまだましだ…」「そうなんだよ!皆なめてるけど、結構いろいろ見えてくるし、頭を抱えてるんだよ!!」と興奮冷めやらず。

 

「経理の大変さを知れ」 ではなく、「細かいのには意味がある(別に意地悪ではない)」と理解してもらい、お互いに歩み寄りいい関係を築くためにも多くの会社員(主に自社の社員)に目を通して貰いたいと思った。

 

ただ、人間いつ魔が差すかは分からない怖さも感じた。

「これくらいはいいだろう」から始まると肝に銘じ、「お金の使い方はライフスタイルを表す」と心にしっかりと刻んでおこう。