あるきづき

これまで歩いてきた人生と、これから歩いていく人生で気づいたことを綴っていくブログ 〜ご飯と本と、時々、映画〜

読了記録 その16

『まんが  うつと向き合う』
(北洋子 / 聖和書店 / 2,300円 / 2008年6月28日発行)

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 ⭐️⭐️⭐️⭐️

毒親家庭で育った作者が、ユング心理学を用いたカウンセリングで回復していくお話。

 

ユング心理学でのカウンセリングは無意識的領域を意識することで心を理解していくようで、ほとんどのページが、夢や浮かんできたイメージ。だが、その抽象的なイラストが分かりやすいというか、とても緻密に描かれているので、その時どういう心理だったのかがダイレクトに伝わってくる。

途中と最後に専門家の解説があり、ただのレポート漫画とは違い、ユング心理学そのものも学べる。

 

作者の心が少しずつ解れていき、解放された後に描かれた絵はとても綺麗だった。

今までには読んだことがない不思議なタイプの本だった。