あるきづき

これまで歩いてきた人生と、これから歩いていく人生で気づいたことを綴っていくブログ 〜ご飯と本と、時々、映画〜

読了記録 その30

『それでも人生にイエスと言う』
(V.E.フランクル / 春秋社 / 1,700円 / 1993年12月25日発行)

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⭐️⭐️⭐️

 「生きる意味」ではなく、「生きる」について考えさせられる本。

 

ここに記録するために読み返したところ、以前は理解しづらくて目が滑っていた箇所が、逆に心に響いて目がとまった。

前回は『夜と霧』を読んだすぐ後だったこともあり、心が苦しくて読み進めづらかったせいかもしれないが、ここ最近怒涛の勢いで読んだ心理学関係の知識と共に読むと、「ああ、フランクルが言いたかったことはこれか」と本質の欠片が見えた気がした。

また、アドラーの「共同体感覚」と共通する点もあり、イメージが湧きやすかった。

 

「自分のこと」だけではなく「世界全体」を考えること、つまりは『メタ思考』を持つことが有意義な人生を歩む大前提なのだろう。

 

【覚えておきたい言葉】

・「私は人生にまだなにを期待できるか」ではなく、「人生は私になにを期待しているか」問う
・ヘッベル「人生それ自体がなにかあるのではなく、人生はなにかをする機会である!」

・生きるということは、ある意味で義務であり、たったひとつの重大な責務

・すべては、その人がどういう人間であるかにかかわっていることを私たちは学んだのです

・感情は論拠にならない

・人間は楽しみのために生きているのではない

・生活がどれだけ「まっとうされて」いるか

・しあわせは目標ではなく、結果にすぎない