生きる覚悟 と 生きていく自信
暗闇の中で縋っていた心の中の最後の細い柱がぽっきりと折れた時、気づいたことがある。
自分に足りなかったのは、『生きていく自信』ではなく『生きる覚悟』だったんだな、と。
なんの才能もない。
なんの技術もない。
他人と関わりたくない。
ひとりじゃなんにも出来ない。
そんなどうしようもない自分を
「どうして自分はこうなんだ」と責めるのではなく、
「そうか自分はこうなんだ」と全部まとめて受け入れる覚悟。それが足りていなかった。
『生きていく自信』なんかなくていい。
つまるところそれは、
「傷つきたくない、失敗したくない、不幸になりたくない」という都合のいい願望の成れの果て。
「幸せに生きていく自信がない」と心が過剰防衛して、進めなくなっている原因。
だから、覚悟を決める。
「傷ついても立ち直る、失敗しても立ち上がる、不幸も受け入れる」と腹を括る。
「不幸な人生にも立ち向かう覚悟を決める」と腹を括れば、一歩を踏み出す勇気が湧く。
それでも時には立ち止まりたくなる瞬間がくる。
そんな時は、立ち止まってしまえばいい。
立ち止まっても顔さえ上げていれば、なんとかなる。
『自信』は時に揺らいで消えてしまうけれど、
『覚悟』はきっと消えない。消えているようでも、心の中にはちゃんとある。
だから、ゆっくり休めばいい。
『覚悟』が元気を取り戻すまでは、明るい方を見つめて待っていよう。